海外留学ガイド〜準備編
海外留学の種類

「フランスで美術の勉強がしたい」「アメリカでダンスを習いたい」など滞在国や具体的な目的が決まっている場合から、「海外で語学を学びたい」「海外に長期留学して現地の言葉をしっかり習得したい」など、もう少し広い範囲で考えている方など、「海外留学」にもさまざまな目的な希望があります。
まずはご自分が何をしたいのか、そのためにはどれだけの期間をどこで過ごすことが効果的かなどよく考えて、ご自身に合った海外留学スタイルを選択しましょう。以下のような種類が一般的です。
●短期(1週間〜1ヶ月)語学研修(学生・社会人対象)
●長期(1ヶ月以上)語学研修(学生・社会人対象)
●大学・大学院への海外進学
●小中高校生の留学
●キャリアアップ研修(社会人対象)
●インターンシップ(学生・社会人対象)
海外留学のメリット・デメリット
海外に留学することでのメリットはもちろん沢山ありますが、いくつかのデメリットもあるのです。海外留学を決める前にはそのデメリットも把握して、自分に必要かどうかを見極めることも大切です。
海外留学のメリット
● 日本にはない風景を見たり文化に触れる、資格を取るなど、現地でしかできない体験ができる。
● 全く異なる環境で友人・知人を増やすなど、コミュニケーション力が格段に向上する。
● 現地の言語だけで生活しなければいけないことから、短期間でも語学力がアップする。
● 帰国後の就職活動時などに留学経験が活かせる。
● これまでの日常生活から遠く離れることで、自分を振り返るきっかけになる。
海外留学のデメリット
● コミュニケーション力が低いと、現地の生活に馴染めず孤独になってしまう。
● 場合によっては学費や滞在費用など多くの資金が必要になる。
● 目標としていた語学力や資格が習得できないこともある。
● 時期によっては、日本での就職・転職活動に合わない場合もある。
● 治安の悪い地域では、盗難などの犯罪に巻き込まれてしまう確率が日本よりも高くなる。
一般的な海外留学のフロー
海外留学の目的や期間、おおよその留学先が決まったら、実際に留学するための準備を始めましょう。海外留学のためのフローは、いくつかの方法があります。それぞれ長所と短所がありますから、ご自身の留学の目的や語学スキル、予算などを合わせて比較・検討しましょう。
留学エージェントを利用する
いわゆる「留学斡旋業者」と呼ばれるエージェントを利用して、現地の入学に関する手続きや滞在先の手配などを代行してもらう方法です。手続きを一括して担当してもらえるため手軽ですが、高額な費用がかかったり、業者によっては手配がずさんになるなど、依頼するエージェントの見極めが大切になります。
自分で願書・入学申請書を取り寄せて申請する
大学の願書や語学学校の入学申請書など必要な書類をご自身で取り寄せ、提出する方法です。手間はかかりますが、これから海外で自分の力だけで日々を過ごしていくことを考えると、手続きもご自身で経験しておいても良いかもしれません。
パスポートやビザ・滞在許可の取得
入学願書などの申請が無事に降りたら、渡航日を決めてパスポートやビザなど出国・入国に必要な書類を準備しましょう。国によって必要な書類や手続きが異なりますから、最新の情報を駐日大使館に確認すると良いでしょう
滞在先住居を決める
留学エージェントを利用せずにご自身で入学手続きを進められる場合は、留学中の住居もご自身で確保しておく必要があります。できれば現地に行く前に、滞在先を決めておきましょう。
もっとも手軽で効果的な探し方は、留学先の学校に相談することです。留学生を受け入れている学校では、在学中の住居の紹介などのサポートを行っている場合も多く、立地や予算などから適した部屋を探してくれます。
渡航前に在学中の住居が決められない場合は、少し長期で滞在することも可能なホテルを予約しておくことをお勧めします。
海外滞在方法
留学中の滞在先は、学生寮やホームステイ、アパート(シェアを含む)の利用が一般的です。
学生寮を利用する場合は、入学願書に希望の有無を記入する場合もあるので、願書提出時には注意しておきましょう。

学生寮は安価で学校にも近い場合が多く便利で他国の生徒ともコミュニケーションが取りやすい環境です。反面、食事や消灯時間など規則も多いため、集団生活に馴染めるかどうかが重要になります。
ホームステイも受け入れ先の家族との集団生活になりますので、その家族のリズムを尊重した生活を送ることが必要になります。
アパートでの単身生活やルームシェアは比較的自分の自由なタイミングで生活することができますが、家主との契約や何かトラブルがあった時などに現地の言語で交渉するコミュニケーション力が必要になります。
語学留学、今人気な国は・・・

今どきの語学留学ならフィリピンが人気です。日本人が英語を学ぶにはヨーロッパやアメリカといった英語圏への留学が定番でしたが、学費が格段に安いことが一番の理由のようです。日本から近いことや公用語が英語のため教師の質が高いこともその理由となっています。
留学先には首都マニラやセブ島など治安の良い場所が選ばれています。費用はセブシティで2人部屋に住んで4週間、一日8コマ(1コマ50分)程度の授業を受けた場合諸経費、飛行機代、小遣い込みで平均30万円程度。飛行機代や生活費が嵩む欧米への留学に比べると格安といえますね。
学校選びのポイントは、教師の質を見極めることです。スピーキング重視のマンツーマン授業を集中して受けられるというフィリピン留学の恩恵を充分に享受できるよう生徒数が多い学校は口コミやランキングサイトの情報に頼るだけでなく、実際に授業を受けた人や現地での評判を調べて判断したいものです。また学費には朝、昼、晩の食事代や洗濯代が含まれているのが一般的ですが確認しましょう。
旅行感覚で行く土日集中の週末留学が可能な学校もあります。英語が短期間で話せるようになりたいならフィリピン、オススメです。

ダンスを学ぶなら、やっぱりここ!
ニューヨーク!ジャズダンスが生まれた国、アメリカ。ブロードウェイミュージカルが煌めきを放つ続ける彼の地でレッスンを受けたい。
数あるダンススタジオの中で留学先に選ぶなら、バレエ、ジャズ、ヒップホップ、シアター、タップダンスとクラス数が充実しているブロードウェイダンスセンター(BDC)。現役で活躍する有名なプロのトップダンサーがクラスを持っているので直接指導を受けられるのが一番の特徴です。場所はタイムズスクエア駅(42nd Times Square)近く、ブロードウェイシアター地区なので、治安も良い。

クラスは厳密にレベル分けされ、プロのダンサーをめざす人も趣味のダンスがもっとうまく踊れるようになりたいという人も受け入れてくれます。
留学のコースは短期なら1週間から可能。腰を据えて長期で学ぶなら、学生ビザの取得が必要な留学生用プログラムInternational Student Visa Program(ISVP)が用意されています。期間は3ヶ月・6ヶ月・1年。週12クラスの受講が可能です。授業料は3ヶ月$2,550(休暇なし)、6ヶ月$4,650(休暇1週間)、・1年$8,950(休暇2週間)。手続きは代行会社を選んで進めるのもよいでしょう。留学前のビザ取得等の準備や現地では日本人スタッフが通訳を務めるサービスあるかなど費用とサポートの内容を見極めることが肝要です。

語学学習に最適!相互添削SNS「LANG-8」
原語で映画を見たりDVDなどの音声教材を利用するなど、ヒアリングに関する語学学習は独学でもいろいろな方法があります。でもさまざまな言語で文章を「書く」ことに関しては、なかなか独学では難しいもの。きちんと確認して間違いを指摘してくれる誰かが必要です。
そんなときに役立てたいのが、相互添削の言語SNSサービス「LANG-8」。

学習中の言語を書いて投稿すると、その言語を母国語とするメンバーが添削してくれます。相互扶助のSNSですから、他国の誰かの日本語の投稿も時間があるときにチェックしてあげましょう。世界中の多くの仲間との語学学習は、やる気も断然アップしますよ!
語学学習プラットフォーム「LANG-8」
http://lang-8.com/
